中華料理の炒め物の定番の具材といえば、きくらげを思い出す人も多いのではないでしょうか。
コリコリした食感が美味しいけれど、そういえば普段は家庭であまり食べないイメージがありますよね。
実は、きくらげに多く含まれる栄養素は免疫力アップやアレルギー予防に効果が期待できるんです。
今回は、そんなきくらげの驚きの効果についてご紹介したいと思います。
きくらげに含まれるビタミンDが免疫力アップに効果あり
きくらげは、免疫力をアップさせる効果が期待できる食品です。
きくらげにはビタミンDが豊富に含まれており、このビタミンDが免疫力を上げるのに効果があるとされているからです。
ビタミンDには、D2からD7の6種類があります。
この中で、人の体によく作用するのがビタミンD2とビタミンD3であり、ビタミンD3の方がより人体に効果をもたらすと言われています。
ビタミンD2は、主に魚類や乳製品に多く含まれており、骨密度に作用する栄養素です。
ビタミンD3は、主にきのこ類に多く含まていて、免疫力アップに作用する栄養素です。
きくらげにはキノコ類の中でも、ビタミンD3がダントツで多く含まれているんですって。
そのため、きくらげを食べることで、感染症に対する体の免疫力を上げる効果が期待できるというわけなんですね。
また、ビタミンD3は別名「太陽のビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンD3は、太陽の光を浴びることで体内に作れられるという特徴を持っているからです。
日光浴が体にいいと言われるのは、ビタミンD3を作り出すことで免疫力が上がるからということだったんですね。
昔は、日本人の多くは農業や漁業で屋外で働き、日光を十分に浴びていました。
当時の食生活は魚が中心だったため、ビタミンDは比較的しっかりと摂取できていたんだそうです。
ところが、現代では紫外線を浴びない環境で、肉食中心の食生活を送っている日本人が増えているために、ビタミンD不足になる人が増えていると言われています。
紫外線が体に有害なものとなってしまった現代では、きくらげを始めとするきのこ類でビタミンD3を、魚を食べる機会を増やすことでビタミンD3を、意識的にとるようにすることが大事なのですね。
ちなみにきくらげ(木耳)は、クラゲではなくきのこの一種です。コリコリした食感がクラゲに似ていることから、きのこなのにきくらげと呼ばれているんですって。
きくらげはアレルギー予防にも効果あり
きくらげには、ビタミンD以外にもβグルカン(ベータグルカン)という栄養素が豊富に含まれています。
このβグルカンは、腸内細胞に直接が働きかけて免疫力をアップし、細菌や異物を排除してくれる効果が期待できる食物繊維の一種です。
そのため、きくらげを食べることで、βグルカンの働きでアレルギー予防・改善効果が期待できると言われているんです。
花粉症でお悩みの方にもきくらげはおすすめの食材ですね。
きくらげには、ビタミンDもβグルカンも、きのこ類の中でトップレベルにたくさん含まれているんですって。
また、きくらげには不溶性食物繊維がたっぷり含まれているため、便秘解消にも効果が期待できます。
きくらげは、体の不要物を体外に排出してくれる働きを持つ成分をたくさん持っているということですね。
大麦に含まれるβグルカンは水溶性食物繊維なんだって。種類がちょっと違うんですね。
きくらげの効果的な食べ方は?
きくらげに含まれる栄養素を効果的に摂取する食べ方をご紹介します。
きくらげに含まれるビタミンDは、熱に強く脂溶性、つまり高温で調理してもOKで油に溶けやすいという特徴を持っています。
そんなきくらげのビタミンDを効率的に摂るには、油を使った料理にするのがおすすめです。
きくらげの炒め物はもちろん、衣をつけて揚げてもいいですね。
中華にとらわれず、きくらげの天ぷらなどで、効果的にビタミンDを取り入れていきましょう。
油の多い中華料理に使われているって、実は理にかなっているんですね。
まとめ
きくらげの驚きの効果についてご紹介してきました。
- きくらげにはビタミンD、βグルカンが豊富
- ビタミンDは免疫力アップに効果が期待される
- βグルカンはアレルギー予防・改善に効果が期待される
個人的には、これまでは積極的にきくらげを買って食べることはあまりなかったのですが、これからは健康のためにも普段の料理に取り入れていきたいと思います。
インフルエンザやコロナウイルスなど、いろいろな感染症や花粉症が重なっている季節ですが、きくらげのパワーで元気に乗り切っていきましょう♪