ドミニカといえば、カリブ海の楽園というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
でも、今回ご紹介するのはあなたがご存じのそのドミニカではありません。
ビーチリゾートではなく、火山で沸騰するカリブ海の地獄谷。
今回は、世界遺産にも登録された国立公園を中心に、もう一つのドミニカについてご紹介したいと思います。
ドミニカ国はカリブ海の火山大国
カリブ海にあるドミニカ国は、熱帯雨林と火山だらけの島国です。
カリブといえば、青い海に白い砂のビーチなイメージがありますが、ドミニカ国は「カリブの火山大国」と呼ばれるほど火山活動の盛んな地域になっています。
標高の高い山がいくつもあるのですが、南部にあるトロワ・ピトン山(標高1,342m)は国立公園に指定され、ドミニカ国唯一の世界遺産として登録されています。
ドミニカ国唯一の世界遺産内にある沸騰する湖とは?
モーン・トロワ・ピトン国立公園は、1997年に世界遺産に登録されました。
約70平方キロメートルの広大な広さを持ち、園内にはトロワ・ピトン山を含む5つの火山や温泉湖、50以上の噴気孔があります。
もはや公園と呼んでいいのかわからないくらいの大自然を満喫することができるというわけですね。
さて、そのモーン・トロワ・ピトン国立公園の中央部にあるのが、沸騰する湖「ボイリング・レイク(Boiling Lake)」です。
ボイリングレイクはその名の通り、火山活動によって沸騰する湖です。
湖とは呼ばれていますが、煙が立ち込め熱湯がボコボコと渦巻く様子は火口のマグマのようです。
地球が生きているということを目の前で実感させられるような風景に圧倒されてしまいますよね。
ドミニカ国のボイリングレイクは、沸騰湖としては世界で2番目の大きさを誇っており、直径は約60mもあるんだそうです。
じゃあ世界で1番はどこなんだろうとちょっと気になったので調べてみたら、世界最大の沸騰湖は、ニュージーランドのロトルア近くのワイマング渓谷にあるスコボローダ湖でした。
火山活動によって沸騰する巨大な湖、日本人としては温泉を思い出す人も多いのではないかと思います(*^-^)
ドミニカ国はカリブ海の温泉大国でもある
火山島であるドミニカ国は、カリブ海の温泉大国でもあるんです。
ジャングルの中で温泉を楽しめるのは、日本の温泉のイメージからするとちょっと不思議な気がしますね。
熱気ムンムンの大自然の中で温泉に入るのは、カリブ海ならではの貴重な体験になりそうです。
大自然と熱帯雨林!ドミニカ国はカリブの植物園
ドミニカ国は火山島であると同時に、国土の80%を熱帯雨林が占めています。
そのため、ドミニカ国は「カリブの植物園」の異名があるんだとか。
雨が多く、世界の平均降水量の8倍の降水量があるともいわれています。
まさに熱帯のジャングル!って感じですね。
ドミニカ国の熱帯雨林には植物はもちろん、鳥やカエルなど数多くの絶滅危惧種も生息しています。
図鑑でしか見たことのないようなカブトムシの王様「ヘラクレスオオカブト」もいるんですよ。
もしかしたらこれから新種の生き物が発見される可能性もあるかもしれませんね。
ドミニカ国とドミニカ共和国の違い
いわゆる「ドミニカ」と呼ばれる国は実は2つあります。
ドミニカ国とドミニカ共和国。
国名がよく似ておりどちらもカリブ海にありますが、それぞれ全く別の国になっています。
ドミニカ国が火山と熱帯雨林の国なら、青い海に白いビーチのザ・カリブ的な国がドミニカ共和国です。
日本でドミニカと言ったら、99%共和国の方を指すことが多いようです。
野球やメジャーリーガー、サッカーなどでドミニカ共和国出身の選手も多いですしね。
まだまだ知られざるドミニカ国ですが、温泉や火山のあるドミニカ国は日本人にとって親しみを感じられる国なのではないでしょうか。
終わりに
ドミニカ国の火山や沸騰湖についてご紹介してきました。
ドミニカ国には別名がたくさんありましたよね。
- 火山大国
- 温泉大国
- カリブの植物園
自然豊かなカリブ海の島「ドミニカ国」、遠いけれどいつか行ってみたい国の一つです♪