旅行や出張で、ホテルや旅館を利用することは誰にでもありますよね。
でも、事情があって予約していた宿泊施設に泊まれなくなってしまった、なんてことも一度や二度は経験するもの。
直前にホテルをキャンセルした場合、キャンセル料がかかることがほとんどですが、実際の請求はどうなるのでしょうか。
今回は、ホテルのキャンセル料を払わないとどうなるのかということについて詳しくご紹介したいと思います。
ホテルのキャンセル料を払わないとどうなる?
ホテルからキャンセル料の請求があったにもかかわらず支払いをしない場合、
- キャンセル料を払うまで何度も請求される
- それでも支払わない場合、ブラックリストに載って今後の宿泊時に請求されるか、宿泊できなくなる
というような対応がとられることが多いです。
キャンセル料未払者としてブラックリスト入りした場合、キャンセルしたホテルやチェーンだけでなく、ホテル組合やホテル共同協会などのグループで情報を共有されます。
そうなると、今後どこかのホテルや旅館を予約することができなくなったり、改めてキャンセル料金を請求されたりする可能性があります。
ホテルを予約した時点で、ホテルと宿泊者の間には法的な契約が結ばれることになります。
あの小さい字がぎっしり書かれている契約書（宿泊約款や旅行約款）には、キャンセル料に関する契約もしっかり明記されているんですね。
そもそも、しつこく請求されなければキャンセル料を払わなくてもいいんじゃないかというのはモラルの問題としてもＮＧなはず・・・。
ホテルにはキャンセル料を請求する権利があるということを忘れずに、請求には快く応じるのが正解なのです。
ホテルのキャンセル料ってどうしてかかるの?
ホテルのキャンセル料は、予約と同時にそのお客様に部屋を確保する契約料のようなもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。
あなたの予約が入っている以上、他のお客さんが「一泊100万円出しますよ」と言ってきたとしても、その部屋をおさえることはできないわけです。
一方、ホテルとしては空き室をできるだけ出さずに、お客様に宿泊してもらうことが仕事です。
予約が入っておさえておいた部屋が直前にキャンセルになってしまうと、別のお客様からの予約を受け付ける機会が少なくなってしまうどころか、もしかすると空き室のままになる可能性もあるんですね。
そこで、急なキャンセルになった場合の損失を抑えるために、キャンセル料金を設定しているホテルが多いというわけです。
キャンセル料がいつからかかるか、料金はいくらかというのは各ホテルやツアー、宿泊プランなどによって変わってきますが、宿泊日が近づくにつれてキャンセル料金があがっていくことが多いのも、このような理由からなのです。
ホテルのキャンセル料を払わない方法はあるの?
とはいえ、時と場合によっては、ホテルからキャンセル料金を請求されないこともあります。
キャンセル料の請求は、最終的にはホテル側の判断で免除や減額になることもあるんです。
それじゃあどうしたらいいのかというと・・・
キャンセルが決まった時点で、ホテルに連絡をして事情を伝えること。
これだけです。
もちろん契約上は、キャンセル料の支払いはお客側の義務です。
ただ、キャンセル理由が身内の不幸だったり、台風や天災だったりする場合は、ホテル側の好意でキャンセル料を請求しないことも多々あるようです。
連絡すれば払わなくていい、ということでは決してありませんが、状況によっては柔軟に対応してもらえるケースもあるため、キャンセルすることになったらなるべく早めに、ホテル側に連絡を入れてみることをおすすめします。
ちなみに無断キャンセルは100％のキャンセル料がかかります。
無連絡のキャンセル料は免除してもらえることはほぼありませんし、ホテル側も到着を待っていますので、キャンセルの連絡は当日になってしまっても忘れずに入れるようにしましょう。
ホテルのキャンセル料の払い方は?
それでは、実際にホテルのキャンセル料を払うことになった場合、どのように支払うのかをまとめてみました。
予約時に事前決済しているケース
ホテルの予約と同時にクレジットカードで決済している場合、キャンセル料はホテルからの電話連絡後、キャンセル料が自動で引き落とされます。
楽天トラベルやじゃらんネットなど、ネット予約サービスは事前決済が基本になっていることが多いです。
ホテルを電話予約しているケース
電話予約の場合は、現地払いが基本です。
予約時には、名前と電話番号しか伝えていたいことも多く、ホテルからの連絡は電話連絡のみとなります。
キャンセル料の請求について電話連絡があれば、クレジットカードや振り込みなど指示に従って支払いをします。
ホテルをWEB予約しているケース
事前決済のみのホテルが増えているが、現地払いのケースもあります。
WEBからは、メールアドレスや住所などの個人情報を入力しての予約となるため、電話連絡以外にも住所宛てに請求書が送られてくることがあります。
まずは電話連絡後、請求書を送付というホテルが多いようです。
終わりに
ホテルのキャンセル料を払わなかったらどうなるか、ということについてご紹介してきました。
私は以前旅行業界で働いていたのですが、無連絡でのキャンセルは一番困ることでした。
お金が～ということももちろんですが、普通にどうしたんだろう、何かあったのかな、と心配にもなるものです。
キャンセルの連絡は気まずいかもしれませんが、キャンセルになるのは仕方のないことで何も悪いことではありませんので、ぜひためらわずに連絡をいれてみてください。
キャンセル料の免除・減額はわりとしょっちゅうありましたし・・・ね。
