人は誰でも歳をとるものです。
でも、病気の影響で人の何倍も早く老けていったら、しかもそれが少女だったらどんなに悲しいか想像もつかないかもしれません。
中国のシャオフェンさんは、遺伝性の早老症の影響で15歳なのに60代に見える顔を持っていました。
そんなシャオフェンさんは自ら行動を起こすことで、手術によって新しい顔を手に入れることになります。
ザ・世界仰天ニュースでもとりあげられてご存じの方も多いかもしれませんね。
この記事では、シャオフェンさんの病気や手術を受けることになった経緯についてご紹介したいと思います。
シャオフェンの病気とは?
中国遼寧省に住むシャオ・フェンさんは、遺伝子疾患による早老症「ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群」という病気を患っていました。
非常にめずらしい難病であり、日本国内では10例程度、全世界で350~400人の患者さんが報告されているそうです。
遺伝子性の早老症の中でも症状が重いといわれているのがこのハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群です。
早老症という名がついているとおり、通常よりも早いスピードで老化が進んでしまう重い病気なんだそうです。
シャオフェンの早老症の原因は?
ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群は、先天的な遺伝子異常が原因だと言われています。
ほとんどのケースで、遺伝子の突然変異が起こって発症してしまうのだそうです。
遺伝性はないケースが多いようですが、なんとシャオフェンさんのお母さんも同じ病気を患っているとのこと。
シャオフェンさんの場合は、遺伝によって発症してしまったのかもしれません。
シャオフェンの早老症の症状は?
シャオフェンさんは、1歳ごろから皮膚がたるんだり、しわが増えてきて老化が始まりました。
小学校になったころには、保護者と間違えらえてしまうほど症状が悪化してしまいます。
学校では友達もおらず、いじめにもあっていたシャオフェンさん。
中学校を卒業してからは、顔を見られたくないと家にひきこもるようになってしまいました。
シャオフェンさん、どんなにつらかったでしょうね・・・。
シャオフェンさんの決意
学校にも行かなくなったシャオフェンさんですが、15歳になった時にある行動を起こします。
中国の社会貢献活動家である郭明义(グオ・ミンイ)さんにこんな手紙を送ったのです。
心を打たれた郭さんは、何とかシャオさんの力になろうと尽力してくれました。
瀋陽市にある杏林整形外科医院の手術費用の70%を免除するよう交渉。
残りの30%は、クラウドファンディングやチャリティイベントなどでかき集めることに成功したのです。

慈善活動をする人のことをフィランソロピストっていうんだそうです。郭さんは、日本語読みならカクさんですね。
シャオフェンさんの手術が成功
こうして2019年12月29日、シャオフェンさんの顔の手術が行われました。
7時間半にもおよんだ大手術でしたが、無事成功!
たるんだ皮膚をとりのぞいて、鼻や唇などのパーツが整えられました。
手術を終えたシャオフェンさんは、感謝の言葉とともに、将来は医師か看護師になりたいという新しい夢を語ってくれました。
病院側は今後の治療や手術費用の全額負担の他、同じ病気を持つシャオフェンさんのお母さんの治療も検討しているとのことです。
時間の経過とともに再手術も必要になるようですが、新しい顔で夢に向かって元気にがんばっていってほしいです。
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終わりに
15歳なのに60代にみえる病気「早老症」を患うシャオフェンさんについてご紹介しました。
シャオフェンさんの自分で運命を変えようというパワーには本当に感動します。
そして郭さんや病院のスタッフなど、周囲の方の協力もすばらしいですね。
病気のことや大変なこともあると思いますが、きれいになったシャオフェンさんの幸運をお祈りしています。